syouinsakamoto’s diary

世の中に対して自分が感じた事、変だと思った事をメモ程度に書いていきます。

働くとは

高梨の舞台を見てきた。劇団おいおいの人たちはプロを目指している人が多く、大学のサークルのレベルではなかった。本当に感動した。話の内容も自分で芸能事務所を立ち上げ、その仲間たちと毎日絶望もしながら喜びもあり毎日をがむしゃらに歩いていくという物語だ。

 

この物語を見て学んだことがいくつかある。

まずは問題は小さいうちに解決すること。結局あの事務所がなくなってしまったのは200万の借金が1000万に膨らんだことが一番の原因。もし、借金をする前に借りるところをしっかりと考えていたら、借りることを他のメンバーに相談していたら、借りたあと仲間に一言言ってたら、物語は全く違ったものになっていただろう。

 

そう、この主人公は「助けて」と言えなかったのである。そこが彼女のいいところでもあるのだが。

 

この主人公はみんなに迷惑をかけたくないという思い一新でずっとそれを隠していたが、それが結局それ以上に人に迷惑をかける結果になってしまった。どんなにカッコ悪くても、どんなに恥ずかしくても、自分が苦しいときは人に助けを求めても良いと思う。そこで助けてもらったら今度は自分がその人を助ければ良い。また、別の人を助ければ良い。人間はそんな完璧なものではない。しかし、完璧ではないからこそお互いに助け合うことができる。全員が完璧だったら助け合う必要はない。そして、そのよにお互いに助け合って、手をつなぎ合って生きていくほうが本当に美しい。

 

まずい、話がそれてしまった。この舞台からはそこを一番強く学んだ。

 

そして、非常に考えさせられるセリフがあった。主人公がなぜ事務所を設立したということに関してそれの答えが

 

「身近な人を幸せにしたかった。自分の舞台を見に来るお客さん、自分の仲間、自分のファン、その人たちにもっと幸せになってもらいたくて私はこの事務所を創った」

 

このセリフを聞いたとき、一つの疑問が自分の頭の中に浮かんだ。

 

働くってなんだろう。人は何のために働くのだろう。

 

その人は舞台で人を幸せにしたいから働く。そして、おいおいの人たちが皆輝いて見えた。美しく働いているように見えた。

 

じゃあ、俺は何のために働く?

 

お金のため?

皆が就職するから?

企業に入りたいから?

 

ここをしっかりと決めないと軸がなくなってブレブレになる。

 

ではまずなぜ就職するのかを考えてみる。

 

就職する理由、それは人生のゴールへの船選びをするためである。

 

人にはそれぞれ人生のゴールというものがある。(ない人もいるかもしれないが)

 

船で例えてみよう。いや、ワンピースで例えてみよう。

 

ルフィの人生の目標は海賊王になること。

そして、船の目標場所はレッドライン。

 

ルフィ海賊団の仲間は全員海賊王に成りたいわけではない。

それぞれが人生のゴールを持っていて、そこに向かうためにレッドラインに行く必要があるのである。

 

だからこそ、船に乗るのである。

 

これは就職も同じだろう。

 

それぞれ自分の人生のゴールを持っている。

しかし、そこにはワンピースと同じように一人で目指すには難しい。

一人で船を作り、一人で船の舵を取り、一人で敵と戦い、考えるだけでもすぐに死んでしまいそうだ。

 

だからこそ企業という船に乗るのである。

そこで、いろんなことを学びながらスキルアップして、自分のゴールにも少しずつ近づいていく。

ただ、もし途中で人生のゴールが変わったら船を降りればいい。違う目的地の船に乗ってもいいし、自分で船を作って仲間を集めてもいい。

 

大事なことはまずは自分の人生のゴールをはっきりさせておくこと。

そして、次は船選びである。

 

船があまりにもボロボロだとすぐに沈んでしまう。では大きい頑丈な船がよいのだろうか。それは違う。

 

大きい頑丈な船でも沈むことはあるし、ここは大事なことだが船は沈まなくても船を下ろされることはあるということだ。じゃあ、船を下ろされたらどうすればいい?

 

他の船に乗ればいい?しかし、大きな船はある一部しか任せてもらえない。例えば食料係、あるいは舵を取る人、これはどの船にもそういう存在は既にいるのである。

ではベンチャーという船に乗るということはどういうことなのだろうか。まず、船員が少ないからやることが非常に多い。自分の役割以上のことをやらなければ船が沈でしまう。つまり、色んな能力を覚えることができる。

 

また、普通の大手ならこれからどこに向かうかや、舵取りなどを船員は任せてもらえないが、ベンチャーならその話し合いに参加することができる。つまり、考える機械が非常に増える。

 

さて、するとベンチャーの船で働いていた船員はどうなるか。

 

まず、色んな能力が身に付くため、船を降りたとき、新しい船が求めてくることに対応しやすくなる。これはつまり他の船が見つかりやすいということ。

また、船を降りた時にどうすればいいかを考えることができる。ここの考える力は舵取りなどによってつけられたものである。

まずはそこが出来なければ次の船を選ぶこともできない。

 

そのような理由でベンチャーに就職するということはより安定になるということであるとも言える。

また、なにより少ない仲間とハラハラな毎日を送りながらもお互いに助け合って目的地へ航海するのは非常にワクワクするし、何よりも美しく楽しい。

 

なので、俺はベンチャー企業を選ぼうかなと思う。

もちろん、大手という船を見てから決めることだが。

 

なぜ働くのか。

 

それは人生のゴールへ向かうため。しかし、それはひとりでは非常に困難である。だから、その近くまでいける船を探し、船を選ぶ。その船は小さくても大きくてもどちらでも良い。でも、どうせなら最高の仲間と旅がしたい。つまらない仲間と旅をしても全く楽しくないし、美しくない。

ちゃんと自分のゴールにつながりそうな船か、そして最高の仲間か。

 

これを働く前にしっかりとはっきりさせよう。