syouinsakamoto’s diary

世の中に対して自分が感じた事、変だと思った事をメモ程度に書いていきます。

美しい詩

美しいなあと思った詩が二つある。

 

一つ目は朝ドラ「半分、青い」に出てくる詩だ。

主人公のヒロインが10年漫画家をやってきて、漫画家を諦めた後にたまたまこの詩とめぐり会うという設定だ。

 

 

 

 

僕は、遅いかもしれない。でも 走ろうと思う。

 

僕は、悲しいかもしれない。でも 隠そうと思う。

 

僕は、負けるかもしれない。でも 戦おうと思う。

 

僕は、弱虫かもしれない。 でも強くなろうと思う。

 

人生は、過酷かもしれない。でも 夢見ようと思う。

 

翼は、折れたかもしれない。でも 明日へ飛ぼうと思う。

 

僕は、きみの望むような僕じゃないかもしれない。

 

でも、きみの心の火が消えそうな時は

 

そっと、この手をかざそう。

いつまでも、かざそう。

 

 

 

 

もう一つの詩は坂爪さんがブログに載せていた詩だ

 

 

 

 

 

 

奈々子に

赤い林檎の頬をして
眠っている 奈々子

お前のお母さんの頬の赤さは
そっくり
奈々子の頬にいってしまって
ひところのお母さんの
つややかな頬は少し青ざめた
お父さんにもちょっと
酸っぱい思いがふえた

唐突だが
奈々子
お父さんは お前に
多くを期待しないだろう
ひとが
ほかからの期待に応えようとして
どんなに
自分を駄目にしてしまうか
お父さんは
はっきり
知ってしまったから

お父さんが
お前にあげたいものは
健康と
自分を愛する心だ

ひとが
ひとでなくなるのは
自分を愛することをやめるときだ

自分を愛することをやめるとき
ひとは
他人を愛することをやめ
世界を見失ってしまう

自分があるとき
他人があり
世界がある

お父さんにも
お母さんにも
酸っぱい苦労が増えた
苦労は
今は
お前にあげられない

お前にあげたいものは
香りのよい健康と
かちとるにむづかしく
はぐくむにむづかしい
自分を愛する心だ

 

 

 

 

二つの詩とも心が優しくなる美しい詩